サッカー界最高かいさいこうの指導者しどうしゃの一人ひとりと目めされるユルゲン・クロップ氏し（５６）が、今こんシーズン限かぎりで英えいイングランド・プレミアリーグのリバプールの監督かんとくを退任たいにんすると発表はっぴょうした。

２０１５年ねんの監督就任後かんとくしゅうにんご、クロップ氏しの率ひきいるリバプールは不振ふしんの時期じきを脱だつし、再ふたたび欧州おうしゅうサッカーの頂点ちょうてんを極きわめた。ＵＥＦＡチャンピオンズリーグ（ＣＬ）制覇せいはや、３０年ねんぶりのプレミアリーグ優勝ゆうしょうは、特とくに輝かがやかしい実績じっせきとして知しられる。

強度きょうどが高たかく、素早すばやいカウンターアタックを繰くり出だすスタイルのクロップ氏しのサッカーは、新あらたな方向性ほうこうせいを模索もさくしていた当時とうじのリバプールで成功せいこうを収おさめた。

クラブのメディア部門ぶもんの取材しゅざいに答こたえたクロップ氏しは、リバプールの街まちとクラブ、サポーター、チームやスタッフなどすべてを愛あいしているとコメント。それでも退任たいにんは自みずから下くださなくてはならない決断けつだんだったと語かたった。

持もち前まえの活力かつりょくとカリスマで魅了みりょうした監督かんとくの退任発表たいにんはっぴょうを、リバプールのファンたちは衝撃しょうげきと共ともに受うけ止とめている。

退任たいにんの決断けつだんをクラブに伝つたえたのは昨年さくねん１１月がつだったとクロップ氏し。来らいシーズンに向むけたミーティングに出席しゅっせきした後あと、自分じぶんの中なかで気力きりょくが失うしなわれているのに気きが付ついたという。

監督かんとくという仕事しごとの重おもみを考かんがえれば、気力きりょくの十分じゅうぶんではない状態じょうたいで続つづけるわけにはいかないと、同氏どうしは取材しゅざいで述のべた。

現時点げんじてんでリバプールは、クロップ氏しの後任候補こうにんこうほを明あきらかにしていない。クロップ氏しも、自身じしんの後継者こうけいしゃの選定せんていプロセスに関かわるつもりはないとしている。

クロップ氏自身しじしん、少すくなくとも１年ねんはクラブや代表だいひょうの監督かんとくに就任しゅうにんすることはないと明あきらかにしている。一方いっぽうでリバプール以外いがいのプレミアリーグのクラブを率ひいる可能性かのうせいは否定ひていした。